6月20日を区切り目として、ジェラテリア・アイ・トマトとして、静か〜に小さくリニューアル致しました。当店の規模や人員からしても一気にパッと変えるのは難しい状況ですので、5月から少しづつ着手していましたが、後も少しづつ体裁を整えていきます。

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リニューアルに伴って、ミルクベースをまた変えました。『また変えたのー?』と思われる方もいらっしゃるかも知れません。ここ1年半程、「ミルクを変えること」にこだわってきました。ジェラートの味は、ズバリ原材料の味と言っても過言ではありません。それに実感を持って気づいたのは、一昨年の秋、東京で参加した「ジェラートマエストロコンテスト」でした。全国から集まったジェラートマエストロ10名の力作を全て試食する機会に恵まれ、そこで感じたことを持ち帰ったのです。

新ミルクベースは基本的なジェラートの組成(レシピ)から少し外したオリジナルで作っています。ちょうど1年前、木次乳業の低温殺菌・ノンホモ牛乳を、それまで使っていた高知の低温殺菌・搾りたて牛乳にブレンドし始めたのですが、気になる牛乳として、木次乳業の製品でブラウンスイスという牛のミルク(低温殺菌・ノンホモ)があり、1年かけていろいろ試してきました。濃厚でコクがあり、チーズに向いているこの牛乳は、表示されている数値を超えた「何か」があり、既成のレシピで作っても美味しくないけれど、作り方によってはとても美味しいジェラートになる・・という思いで、「いつか」使ってみたい牛乳としてこの1年、時々取り寄せて試してきました。そして、木次のノンホモ牛乳とブレンドしたレシピを開発致しました。まだ、微調整の余地はあるレシピですが、アイスクリームよりもアイスクリンに近い、日本人好みのあっさり感を出しました。卵は全く使っていないので、ミルクのシャーベットに近づいたような感じです。もちろん、「アイスミルク」の範囲内の乳脂肪分ですから、それなりのコクはあります。トマトのおじさんが、40年以上前にイタリアで食べた・・・というジェラートの味にも近づいたそうです。
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もともと当店は、「この腕」で作る「この味」をお届けするためとか、「イタリア本場の」というベースで開店したのではありません。開店当初の方向性は、トマト農家が自家農園産トマトも使い、地元の材料で作るヘルシーなスイーツとしての「ジェラート」でした。農業法人の「六次化」だったのです。しかしながら、お客さんと接していくうちに方向性が変わってきたのも事実です。イタリアのジェラートを代表するヘーゼルナッツやピスタチオを提供することはもとより、現在では、「美味しさ」と「安全性」を軸に素材を選んでおり、地元のものも使いますが、「無農薬」「非遺伝子組み換え」「オーガニック」の美味しい素材なども取り寄せて使用しております。全部というわけにもいかないので、「○○産無農薬」というふうに表示しております。
私の「趣味のお菓子作り」によるジェラート店開業・・・というガセネタが出回っているようですが、それは完全否定させていただきます。仕事での疲れをスイーツで癒される、・・・「食べる」ほうが趣味でしたので。

一昨年、イタリアジェラート視察ツアー参加を兼ねて世界最大の国際ジェラートコンテストにも出場するという貴重な経験をさせていただきました。「本場を見て感じておく」ことは、毎日のジェラート作りに反映されることでもあり、ましてや、本場の材料を使って、イタリアのコンテストでジェラートを作る経験は、視野が拡がるものでした。

外国へ行くと、旅先の素晴らしさを感じると共に、日本の良さも再発見することができます。ジェラートを作る私自身は生粋の日本人なのであり、私たちは日本に住んで、日本の食事をして毎日を生きているわけです。ですから、私が作るべきジェラートは、日本人が食べて「美味しい」と感じるジェラートなんだと思っております。

今年は、日本の誇る発酵食品、麹甘酒(アルコールゼロ)を使ったアイスキャンデーも作ります。

今後の「和製」ジェラートにもご期待くださいませ。

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